認知症が進んだ?
その後の母君であるが、症状だけ観れば一気に認知症が進んでいる。
ただ、表現が難しいのは、一般的な老化に伴うそれなりのボケと認知症は違うし、そもそも認知症は進行性の病気というわけではない。(アルツハイマーやピック病が混同されるが、それとは別)
昨日あたりは、「ぼちぼちかな?・・・」という雰囲気を感じた。
父親が亡くなったときは心筋梗塞でポックリだったのだが、前日の夕食時の父はものすごく影が薄かった。生命力が薄いというか。隣に住む叔母もその前日に庭の塀越しに話をしたときに妙に胸が熱くなる感じがあったと言った。
今回は、なんとなくエネルギーがもうないなぁ、という感じがした。
最近食事のスピードが極端に遅くなり、食べ方もしっかりしておらず、完食しないことが増えた。でもものすごく時間がかかりながらも昨日は間食したので、食欲があるうちは人間は大丈夫だと思っているので、やはり一連のけがの影響かなと思われ。
変わった点のもう一つは、自分でちゃんとできないことが増え、「あたしってボケたのかね。」と自覚している点である。それに対しては「ボケたんだよ」と肯定している^^;; それで本人は「こまったねえ、しょうがないねえ」と嘆く言い方ではなく言っている。
先日激しく転倒して、死ななかったのが奇跡であのときに頭も打っているから、そのせいで物忘れも激しくなったという事にもしてあり、デイやリハビリデイを利用する口実にもしている。
予定では先週行けなかった木曜日のデイのほかに、週三回リハビリ往診にきている整骨院の院長が経営しているリハビリデイサービスが、すぐ近所にあるのを知らなかったので、そこへも週一くらい通うことにしている。
最近は、ショートステイの利用に本人がなじんでいるせいなのか、拒否する感情が減ってきたのか、以前のようにデイなどの利用に関しては、鼻から「いやだよ」とは一切言わない。こちらがいついつからこういうところに行くんだよ、というと「あ、そう」という感じで。頭と体のリハビリのためでもあるとすり込んでいるせいもあるだろうが^^;
肋骨をやったときは何とかなったのだが、先週足首の靭帯を損傷してからは全く歩けないので、最近はヘルパーさんの時に入っていた風呂もなく、清拭(体を拭く)だけになっている。デイに行くと入浴サービスもあるところなので、それだけでも本人には行く価値はあるかな。おやつ付きだし^^。
しかし、現在歩けないと言うことは、一番大変なのはトイレ介助である。
6年ほど前には、家の中でも車いすで移動していて、夜はベッド脇のポータブルトイレを自分で使えていた。
今はそのポータブルトイレがなんなのかを認識してくれないので、夜中でもナースコールで呼ばれてベッドから抱えて移してその間に脱がせて座らせるという、夜中の重労働をしている。と言っても、せいぜい夜中に一回。それ以外は起きずに紙おむつの中にしちゃっている。ここ二日間夜中に起こされているが、それ以前は夜中に起きなかったらしくすべてを紙おむつの中にしていた。それで朝ベッドにべちゃっと座られると、絞り出されて大変だったりするのだ。それまでは昼用の薄型だったので、最近は夜用の4~5回分用にしている。
認知症などの被介護者にとって、おむつの交換が屈辱なのではなく、おむつが屈辱なのだ、と言われる。(交換されるときが屈辱なのだと勘違いして言う人が多いらしい)
うちは、本人も高齢者のヘルパーさんがうまく言いくるめて、夜は紙おむつを自分で納得して掃いている。ただ、おむつとは思っていないようだが。
最近ずっと認知症の正しい認識をするべく本を読みあさっていたが、介助については全然勉強していなかった。まだまだ自分でトイレにも行けたので、そんな急に必要になるとは思っていなかったのだ。というわけで、本屋を探し回る時間もほとんどとれない状況なので、アマゾンで古武術を応用した介助法の本を買った。
あらためて介助は力ではないとつくづく実感している最近なのだった。
最近、全く外出していなくて刺激がないし、本人も退屈だろうと、昨日今日は表に連れ出した。玄関までイス(車いすではない)で引きずり、そこで車いすに移すのである。
昨日は、現在個展中の梅ヶ丘の喫茶店で、ケーキとカフェオレを食べさせた。でも寒風が激しかったので、かなり疲れた様子。
今日は、昼食に出かけたのだが、選んだ店がまずかった。
近所の王将に入ったのだが、下北の王将はかなり有名でもあり、開店前から10数人が並び、開店20分もすれば札止めである。
ここは入り口に階段が二段ある。一段なら車いすでの上り下りは簡単だが、一段一段が狭い階段は無理なのである。それで、なんとか入るときはなんとか介助して歩かせて入れたが、食べてる間に足のむくみもひどくなったのか、帰りは全く足が動かなくなった。背中から腕を回して半ば引きずるようにしないと移動できなくなってしまった。
そんな中若い兄ちゃんが「手伝いましょうか?」と声をかけてくれ、順番待ちをしている3~4人の兄ちゃんやおっちゃんが手伝ってくれて何とか退店できた。
誤解なきように書くと、選んだ店がまずかったというのは、車いすのまま入れる店にするべきだったという意味であり、王将の料理はうまかった。ただ、車いすのままは入れる店は少なく、変化のために王将にしてみて何とかなるという見込みが甘かった。
HPの雑記にも書いたけど、下北にはバリアフリーの飲食店が少ないのである。
また、今の母親にはおかずの品目の多い食事は混乱して食べさせるのに苦労するので、店も限られる。
どうでもいい店ばかりができちゃぁ消えている南口商店街もなんとかならんかなぁ。
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コメント
やっぱり、介護日記のようです。
土曜日、私も梅ヶ丘にいた。美登利寿司でかつおとか蛸に吸盤をたべておりました。なんだか会計が妙に高かった。
投稿: ももねこ | 2010年2月 9日 (火) 02時43分
最近、生活のほとんどを介護てんやわんやで支配されてますからね。それに多少書くことで鬱憤を晴らしてる部分もあるかも。
美登利寿司って、内容の割に安かったような気もするけど。
ただいろいろ問題もある店のようなので。(営業妨害になりかねないし、客観的な証拠を提示できるわけでもないので詳しくはちょっと)
ところで病院へ行ってみました?
うちのケアマネにももねこさんの書いた症状を話したら、それはやっぱり診てもらわないと危険だって言ってましたよ。
投稿: Ryoichi | 2010年2月 9日 (火) 08時29分
病院、行ってません。
ひどいという自覚症状がないのか、本当にひどかったら困るのかよくわかんないけど、その前にそのお会計で私が不思議な反応をした麹町歯科医院からさじを投げられたので他の歯医者、探さなきゃって思ってます。
不思議な自覚症状だけなのに、病とかって脳波とかとるの?MRI?CTスキャン?どこの医者がお勧めなのかわからないので行けないというのもあります。病院は芸能人御用達の山●病院で大金支払い不愉快な思いをしたこともあるので・・・行って直るものなんでしょうか?
投稿: ももねこ | 2010年2月16日 (火) 00時34分
今までのももねこさんの話からすると、はっきり言って若年性認知症の疑いが高いと思います。
その場合、今の医学では進行を遅らせることしかできないのではないかと聞いています。だから一刻も早く受診をした方が良いです。
自覚症状がないとか、それほど困っていない感じがするという悠長なことを言っている場合ではないと思いますよ。
自分のためにも子供さんのためにも、片っ端から調べたり人に聞きまくって、とにかく早く受診をお勧めします。
「物忘れ外来」の受診になりますが確かに、ひどい医者も多いので、信頼できる医者を捜すことです。
投稿: Ryoichi | 2010年2月16日 (火) 08時41分