久々に母上ネタです。西武新宿線の新狭山駅にある介護病院へ入所して、もう2年半になる。最初の一年くらいは何とか形の上だけでの会話も少しはで
きたが、今はたまに「エ~?・・」とか「ホントカィ・・・」という弱々しい反応があるのが珍しいくらい。こちらが誰であるかもほとんどわかっていない感じか。知っている人だというのはわかるようで、こちらの声や顔には他人よりも良く反応はする。
さて、ベッドの脇には小さいテレビを置いていた。何か音や人の声が常にしている方が良いと思ったし、家では良くテレビを見ていたので。最
初の頃は好きだった水戸黄門などの安心してみられるドラマが夕方に再放送していたので良かったが、今や高齢者が見られるようなドラマは皆無。頭がハッキリ
していないと内容もわからないドラマも多いし。しかももう半年以上も前から、母上は寝ていることが多い。面会に行ったときには無理矢理起こすのである
^^;
ずっと前から、懐かしい曲や好きだったクラシックを聴いてもらうのは良いのではないかとは思っていた。それで数ヶ月前からiPodにつな
いで簡易的に音楽を聴けるモノを買って試してみた。枕元に置けるもので音も良い。懐かしい歌謡曲なんかをかけると、音がするので反応するという事もある
が、明らかにその曲を懐かしんでプレイヤーの方へ顔を向けたりもする。特に「上を向いて歩こう」や好きだったブルーコメッツなどで、一番良く反応したのは
スパイダースの「夕焼け」だった^^;(聴いているというより「反応」と書くのも寂しいが)
面会には毎週木曜日に行っている(連れ合いのサロンの定休日が月木なので)が、そのときだけそのように音楽を聴いてもらったりしている。
面会以外の日に、さすがに看護婦さんやワーカーさんにそこまではお願いできないし手も足りない。つまり普段は意味も無く(?)テレビをつけてもらっている
だけ。もちろん全く画面には目を向けないし、何かわからない音が鳴っているだけだろう。
今の病棟は古く、法律改正(詳細は略)に合わせて、すぐ隣に新しい建物も出来上がっている。来月には全移転する模様。現在は「狭山博愛病
院」という名称だが、新しい施設は「狭山博愛」になる(博愛といってもキリスト教系ではない)。病院ではなく施設になるのである(特養などでもない)。最
期までお世話になるのは変わらないが、一応新たに入所手続きはすることになっている。
そんなタイミングも考え、もうテレビはやめてラジオを置こうかと考えた。大概の場合意識が混沌としてきても耳からの情報の方が良く入るのは知っていた。
ラジオなら映像に頼らないので言葉が多いし表現も豊か。それにFMなら音楽も多い。NHK-FMなら音楽も中高年以上が聴けるモノもたくさん流してくれる
だろう。
ということで、先週からラジオに変えた。うちで使っていなかったCD+FMラジオプレーヤーで、iPodもつなげる。ボタンがややこしいので、オンオフ
のスイッチを目立つようにしてワーカーさんに朝晩のオンオフを頼むだけで済む。それでどれだけ本人には良いのかどうかはわからない。こういうのは本人より
もこちらの満足である場合がほとんどだし。
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